ワーカホリックな人って起業家になぜか多い気がするんですよね。私の周りで起業している人の中にも、「この人は完全にワーカホリックだな」と感じる人がいます。
仕事が好きな事は良い事だと思うし、私自身にもそういう側面がある。
でも、ワーカホリックな性格のせいで、人生が突然終わってしまう事だってある。だから、もっとのんびりと生きてみても良いと思うのです。
情熱を持ちながらも、余裕のある暮らしをした方が良いと思うのですよ。
働いていないと落ち着かない起業家
働いていないと落ち着かないのが起業家だと思うんですよね。だからこそ、ワーカホリックな人が起業家になったりするんですよ。
私もそうなのですが、「他人よりももっと努力しよう!」と思うタイプの人って、どこまでも熱中して仕事をしてしまうと思っています。
それこそ、寝る時間でさえも削って、仕事に打ち込むのです。私の場合も、働いていない時よりも、働いている時の方がなぜか楽しかったりする。
もちろん、楽しいからこそできる事なんですけどね。でも、普通の人から見たら、きっとワーカホリックだと思う。
「なんであの人はあそこまで頑張るのだろうか?」と思われているのがワーカホリックの起業家だったりするのです。
起業家って基本的に休みがありません。サラリーマンだと土日休みですけど、ないんですよね。
だからこそ、いつまでも仕事をしてしまうと思うのです。「この時間にも他の起業家は頑張っているから、自分も頑張らないと!」と思ってしまうのです。
ワーカホリックの人は、負けず嫌いな人が多い。「あの起業家には絶対に負けたくない」と思っている人もいるし、
「自分には負けたくない」と思っているタイプもいる。でも、総じて、ワーカホリックな起業家は負けず嫌いなのですよ。
負けず嫌いであるがゆえに、無理をしすぎてしまう。いつまでも仕事をしてしまうのです。
でも、そんなに働く事は大切なのかな?とも最近は思って来たのです。働く事は良い事なのかもしれないけど、死ぬほど頑張るのは良くないのよね。
関連記事:老後に起業するのもまた面白いかもよ。
私の父は起業家
私の父親は起業家だったんですよね。30歳の頃に起業して、それから休みなく頑張っていたのが父です。その影響もあり、
私は起業したと思うのです。
でも、私の父親は完全にワーカホリックな起業家だったと思うのです。今、自分が仕事をしてみると、いかに父親が頑張っていたのか?がわかる。
普通のサラリーマン家庭の事については知らないけれど、少なくとも世の中のお父さんの10倍くらいは働いたんじゃないかな?
家に帰ってくるのはだいたい26時とか。出ていくのが朝の5時なんて日もザラにある。そんな父親が普通だと思っていた。
でも、そんなワーカホリックな起業家である父親は早くに亡くなってしまったんですよね。急性心不全で。
父親は強いと思っていました。誰よりも。私なんかよりも精神的に、身体的に強いし、母親よりも強い。
ただ、亡くなった事は事実。そんな父親の死因なんて全くわからないけれど、私は「過労」が原因だったんじゃないかな?と思うんですよね。
サラリーマンだったら、「過労死したのは会社のせいだ」と思い、誰かを恨む事ができるけど、私には皮肉にもそれができない。
「ああ、自分のせいで死んでしまったんだな」としか思えないわけ。それはそれで辛いんですよね。
しかし、だからこそ、経験から思ったのです。「ワーカホリックな起業家は危険だ」とね。
自分の限界は自分で決めるものなのかもしれない。体力があれば、どこまでも行けると思っている。ただ、無理をし過ぎると死んでしまうのですよ。
悲しむのは家族だし、やっぱり父親がいないのは寂しい。悲しい。だから、もっと楽に働いて欲しいのです。世のお父さんにはね。
50代になると疲れてくる
私の父親を見ていて思ったのですが、ワーカホリックな起業家であっても、50代になってくるとだんだん疲れてきてしまうんですよね。
父親は良い例だったと思う。
確かに仕事は楽しそうに頑張っているし、そんな父親を「格好良い」と思っていた。でも、50代になってくると人間ですから疲れてくるんですよね。
若い時には情熱だけで何とかなっていた事が、50代になってくるとどうにもならなくなってくる。
それでも、仕事量は変わらない事も多いから、気合いでどうにか頑張るしかなくなってくるんですよね。そして、無理をしすぎた人は私の父親のように亡くなってしまうのです。
お金があれば、だいたいのものは買えるけど、命だけは買えない。人の命だけはどんなにお金を払っても買えないのですよ。
だからこそ、ワーカホリックな起業家はきちんと自分の身体と相談した方が良い。
「本当に大丈夫なのか?」と。もしも、家族に起業家がいるなら、止めて欲しい。心配してあげて欲しい。
ワーカホリックな起業家なんてたくさんいるけど、大切なのは命です。身体です。
もっともっと、自分の身体を大切にした方が良いのです。