小さい頃からずっとお父さんが怖いと思ってました。

小さい頃からずっとお父さんのことを怖いと思っていました。

 

私にとって一般的にお父さんというのは家族の大黒柱であり、家族を大きく支えてくれる存在、というイメージがあるのですが

実際の私のお父さんは全くそのイメージからかけ離れていて、お父さんの思考を理解することができなかったし

なるべく衝突を避けて生きていかなくてはいけないと子供ながらに冷静に考えていた部分があります。

 

実際に自分のお父さんが怖い、と今まさに困っている人もいるかもしれません。

 

お父さんは自分たちに愛情がなかったわけではないし、

むしろ愛情はあったのだけど、不器用な人だったのだと思います。

 

結局は母と私が家を出て行くような形になりお父さんとは今は連絡を取っていません。

 

怒鳴るお父さん

 

うちのお父さんは、感情的になりやすい人で、

自分が気に入らないことがあると大きな声で怒鳴る人でした。

 

例えば、家族でみんなで出かけてどこかでご飯を食べると言った時も、

店員さんの態度が気に入らなかったり、道で他人から「睨みつけられた」と感じると喧嘩を始めてしまうような人だったのです。

 

娘である私はそれがとても恥ずかしかったし、「睨みつけられた」なんていうのは被害妄想でしかないこともほとんどだと思うんですね。

 

だから家族での外出も気が重かった。

 

それでもお父さんに「なんで一緒に出かけるのが嫌なの?一緒に歩くのが嫌なの?」と言われると

言葉に詰まってしまって、お父さんからの誘いもなるべく断らないようにして外出するようにしていました。

 

「誰にも会いませんように」と思いながら出かける休日は最悪です。

 

何かと言うと怒鳴ることがあるので、大きな音が苦手になりました。

怒鳴り声がするとぎゅっとしてしまうし、感情的に話をする人がものすごく嫌いです。

 

小さい頃からずっとお父さんが怒鳴るのを見てきたから、自分はどんどん気持ちが冷めていくようになって

物事を理論的にしか考えることができなくなりました。

 

自分は女だけどなんだか考えが男性的になったのはお父さんが強いとずっと思い続けていたからなのかもしれません。

 

とにかく感情的になるお父さんに冷静になって欲しくて、自分がどんどん冷静になっていってしまったのです。

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手をあげるお父さん

 

お父さんに殴られたりしたことはありませんが唯一お父さんは自分の実の母、つまり私にとってのおばあちゃんには手を挙げる人でした。

 

と言っても殴る蹴るということをしていたわけではありませんが、

私が小さい頃にお父さんが私にとってのおばあちゃんの首を締め上げていたのを見てしまったことがあります。

 

お父さんからしたらおばあちゃんが気に入らないことをしたのかもしれない。

幼少期の私にはよくわかりませんでしたがとにかくビジュアルが衝撃的すぎて今でも忘れることができません。

 

あまり人には手を上げないけれど家の壁は殴った跡でボコボコだったし、

お父さんの部屋から大きな物音がすることもありました。

 

その度にため息が出たし怖いと思った。

 

でも私にとってはそれが普通の生活だったので、そういう家なんだなぁぐらいにしか当時は思っていなかったんです。

 

学生の時に両親が離婚することになって家を出て、改めて冷静に家族というものを一般論的に考えることができるようになり、

また友達の家のお父さんを見て、

うちのお父さんってやっぱり変だったんだと思うことが多くなりました。

 

ストレスを感じている時は自己防衛なのかあんまりストレスを感じていないように体がさせるのかもしれません。

 

家を離れてみてお父さんと連絡を取らなくなって、やっと「私お父さんのこと嫌いだったんだ」と認識できるようになったんです。

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いい子でいるようになった私

 

とにかくお父さんの怒りを買ってしまうのが怖くていい子でいるようになりました。

 

お父さんは「医者になれ」だとか「東大に行け」だとか、

とにかく一般的な安定と呼ばれる道を私に強要するようになり、私がやりたいと思うことに関しては反対こそしなかったけれど、あまり応援する姿勢でもなかったように思います。

 

お父さんの前では勉強しているふりをしていたし

「東大に行けるように頑張る」なんてことも言っていた時期がありました。

 

お父さんに気に入られるもう一人の自分を演じるようになったんです。

もちろんその場しのぎでしたが。

これもまたかなり苦痛な事でしたね。

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離婚後

 

母は私が大学を卒業して昼食をするまでは離婚を我慢しようという思いが強かったようですが、

親戚からもらった貯金を貯めたりアルバイトをすることもできるようになっていたので、貯めたお金を渡して、一緒に家を出ることにしました。

 

それまではすごい長い道のりだったけど、

家を出ることを早めに決断してよかったなと思っています。

 

離れてみてこんなにも嫌悪感が増すと思わなかった。

 

今は母と二人なので、もっと心細かったり不安に思うことがあったり寂しいなんて思うこともあるのかな、と思っていましたが

それどころか今の自由がとても愛おしいです。

 

お父さんからどれだけストレスを感じていたのかということが改めてよくわかりました。

未だに夢に見ることも多いです。

 

きっと不器用だっただけで自分たちのことを大切にしようとはしてくれていたのだけれど

それでもその不器用さが受け入れられないものでした。

 

たまに男性恐怖症のような気持ちに陥ることがあります。

怒鳴り声や力強さみたいなものが怖い、と感じる時がある。

 

あれ以上お父さんと一緒に過ごしていたらどうなっていたんだろうと感じることもあります。

 

だからこそ今悩んでいる人にはなるべく思い切って早く家を出ることをおすすめしたい。

 

そうは言ってもお父さんなのだから、誕生日には連絡してあげるべきかなとか

全くの疎遠というのも可哀想かなと思うこともあるけど、それでも自分の心が拒否しているのであれば自分にとって大きなストレスになります。

 

一番大切にしてあげるべきは自分の心です。

ひどい人間だと思ってしまうことがあるかもしれないけど、自分を守ることは悪いことじゃない。

 

まずは距離を置いてみることから始めて欲しいなと思います。

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では今日はこのあたりで。

お父さんが怖い